MEF2014 Countdown

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Vol.2 – Challenge

世界を視野に最高の議論を!

桑野 博喜 MEF2014 実行委員会 委員長/東北大学 大学院工学研究科 教授

 MEMS Engineer Forum2014は、MEMS技術者、MEMSにご興味を持たれる経営者、マネージメント層をターゲットとしてMEMS技術の可能性について、米国、ヨーロッパを中心として活動しているMEMS Industry Group(MIG )と連携し、昨年同様、両国KFCにて開催致します。議論を中心としたコンファレンスとMEMS製造技術、評価技術、応用技術などの展示会を企画致しております。

 MEMS は、スマートフォンなどのICT、自動車、バイオ・医療などの各分野で、驚異的な発展を遂げております。今後もインフラやウェアラブル端末へ適用など正に次世代産業の基盤となりつつあります。2014年で6回目となるMEMS Engineer Forum では、世界を視野にしたMEMS産業の展開のために、製品開発に直接結びつくアイデアを“inspire”するとともに、ベンチャー企業創出などにも役立つことを願っております。皆様の御来場をお待ちしております。

 

 今回のMEMS Engineer Forum 2014の見どころは、MIGグループとも連携した豪華な講師陣です。MEMSの研究や開発、さらに事業化まで、それぞれの位置で深く関わってきた講師を迎えております。それぞれの講演だけでなく、パネル討論の場で、今後のMEMS関連の研究や開発、事業化展開が明らかになることが期待されます。特に、以下の観点からの議論を楽しみにしております。

 

1. 世界を視野に、日本の強みを明確に!

 MEMS関連の事業化では、米国では大学の研究成果を生かしたベンチャー企業によるもの、欧州では大企業による開発成果のスピンアウトによるものが多い傾向にあります。一方で、日本の企業の場合、よい技術や技術者を抱えつつも、大きな売上が見込めないなどの理由から事業の芽を育てようとしない場合が多いように感じます。また、志の高い技術者が、そのアイデアを社外で事業化しようとした時には、親会社の支援が十分に受けることができなかったり、資金調達の面で困難性を抱えたりします。

 こうした観点から、今回のMEMS Engineer Forum 2014では、MEMS関連の技術者だけではなく、大企業の経営や管理を担っている方々に、社内に眠っている技術の活用・事業化の可能性を探るためにも、ぜひお越し頂きたいと思っています。そのためのヒントは種々用意されています。

 

2. トップダウンアプローチとボトムアップアプローチの区別を明確に!

 前段とも密接に関連しますが、MEMSに限らず、さまざまな分野において、日本の企業が、研究開発のネタを社内でつぶしてしまう理由には、一つ、思い当たるところがあります。その技術やデバイスを使って、新たな市場の開拓ではなく、既存の技術や製品を置き換えていく取り組みが多いのではないかということです。これはトップダウンアプローチの一つで説得性は高いのですが、MEMSにはあまり向いていない場合も多いのではないかと感じます。MEMSの事業化は典型的なボトムアップアプローチが主であり、始めから大きな市場が見込める場合は、そう多くはありません。新たな市場を創り出すには、始めは小さな市場でも、それに応じた製品と製造法を用意しつつ進めることが重要だと思います。東北大の試作コインランドリやファンダリの活用などがポイントになると思います。

 新たな市場を創り上げるには、膨大な労力が要りますが、得られる利益が大きくなる可能性があります。新しいMEMS製品でしか、新たな世界を実現できないとなれば、採用の可能性は高くなるでしょう。また、比べられる対象がなければ、コストの許容範囲が広がってくるために、事業として勝負しやすいでしょう。こうした取り組みに、MEMSは向いています。

 

3. 産学官の連携、相互の特徴を生かしつつ密に!

 日本企業が、国内の有効な研究資源への投資を減らす一方で、海外の研究開発成果の買収などに投資する例が増えています。国内には資金を投じない傾向が見えることに、大学人として危惧を抱いています。技術や投資が国境を越えるのは事実ですが、日本に素晴らしい発想や技術の芽があるのにそれを正面から見据えないのは、将来に禍根を残すことになるでしょう。足りないのは、研究段階から商品化段階までのプロセスで、産学官連携の知恵の出しどころだと思います。現在は色々な観点から工夫が為されており、一昔前に比べれば、はるかに商品化の機会は増えていると感じています。このような観点から、米国、ヨーロッパのやり方を見習う必要性は大きいものと思います。今回のMIGグループと連携したMEFの取り組みは、必ずや参考になるものと思います。

 

 世界的にも傑出した日本のMEMS技術、MEMS技術者が切磋琢磨し、商品化を通して様々な課題が存在する世界に対して、羽ばたくことができるように、多くの関係者と議論が進むきっかけに本MEF2014が少しでもお役に立つことを願っております。

Info about ”MEF2014 Exhibition Features” is here.

 

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